2016年のインフルエンザの予防接種について – 佐藤内科クリニック 佐藤 公昭 先生

 

2016年のインフルエンザの予防接種について – 佐藤内科クリニック 佐藤 公昭 先生

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Q1.インフルエンザと普通のかぜとの違いを教えてください。

普通のかぜは1年を通してみられますが、インフルエンザは季節性を示し、日本では例年11~12月頃に流行し、1~3月にピークを迎えます。
かぜの多くは、発症後の経過がゆるやかで、発熱も軽度、くしゃみやのどの痛み、鼻水、鼻づまりなどの症状が主にみられるのに対し、インフルエンザは高熱を伴って急激に発症し、全身のだるさ、食欲低下、関節痛、筋肉痛、頭痛も現れます。

Q2.インフルエンザにかからないためにはどうすればよいですか?

日常生活ではまず体調を整えて抵抗力をつけ、ウイルスに接触しないことが大切です。
インフルエンザは湿度に非常に弱いので、加湿器などを使って室内の湿度を適度に保つことが有効です。

 ①栄養と休養を十分とる。
 ②人込みを避ける。
 ③加湿器などで室内を適度な湿度に保つ。
 ④外出後の手洗いとうがいの励行

Q3.逆にインフルエンザにかかったらどうすればいですか?

インフルエンザのような症状が見られた場合は、安易にかぜと判断せずに、早めに医療機関を受診して治療を受けて下さい。
症状があらわれてから3~4日経ってしまうと薬が効かなくなってしまいます。

 ・安静・休養・睡眠を十分にとる。
 ・水分(お茶やジュース、スープなども良い)を十分に補給する。
 ・消化の良い食事を摂る。
 ・部屋の温度(20~25℃)、湿度(50~60%)を適切に保つ。
 ・うがいをして肺炎にならないようにする。
 ・外出を控える。

Q4.ワクチン接種を受けたのにインフルエンザにかかったことがあるのですが、ワクチンは効果があるのですか?

インフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくることから始まり、体の中で細胞に侵入して増殖をする、いわゆる「感染」を完全に抑える働きはありませんが、ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛みなどのインフルエンザの症状をおこす、いわゆる「発症」を抑える効果が認められています。
発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療や死亡するケースもあります。
この重症化は、特に基礎疾患のある方やご高齢の方がなりやすく、ワクチンの最大の効果は、この重症化を予防することです。

Q5.今年のワクチンは、どの種類のインフルエンザに効果がありますか?

今年度の季節性インフルエンザワクチンは、インフルエンザA(H1N1)亜型、A/H3N2亜型(いわゆるA香港型)、B型(山形系統)、B型(ビクトリア系統)の4種類が含まれた4価ワクチンです。
これまでは3種類が含まれた3価ワクチンでしたが、近年、インフルエンザB型の流行が2系統(山形系統とビクトリア系統)のウイルスが混入していることから、今年度より4価ワクチンを導入しています。

Q6.ワクチン接種はいつ頃受けるのが良いですか?

例年12月下旬ごろから翌年の3月にかけて猛威をふるうインフルエンザ。仕事や受験シーズンにそなえるためにも、予防接種(ワクチン)は有効です。
予防接種は、受けてから効果が現れるまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。
インフルエンザが流行する時期と、予防接種の効果が現れるまでを逆算して考えると、11月から遅くても12月中旬ごろまでには受けておくとよいでしょう。

Q7.ワクチンの接種量及び接種回数は、年齢によって違いがありますか?

生後6ヶ月から12歳までのお子さんは、インフルエンザ予防接種を2回受ける必要があります。
13歳以上の方は1回の接種で問題ありませんが、13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方は、医師の判断で2回接種となる場合があります。

 ①6ヶ月以上3歳未満の方=1回0.25ml 2回接種
 ②3歳以上13歳未満の方=1回0.5ml 2回接種
 ③13歳以上の方=1回0.5ml 1回接種



――――――本日はありがとうございました。

お話を伺った先生:佐藤内科クリニック 佐藤 公昭(さとう きみあき)先生

【専門・所属】

  • 日本内科学会 認定医
  • 日本消化器病学会 専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医
  • 日本肝臓学会認定 肝臓専門医
  • 日本ヘリコバクター学会 会員