2012年 今春の花粉症について – なかえ耳鼻咽喉科 中江 香先生

 

2012年 今春の花粉症について – なかえ耳鼻咽喉科 中江 香先生

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Q1.例年に比べ2012年の花粉の量の増減はどうですか?

例年に比べ2012年の花粉の量の増減はどうですか?

去年が爆発的に多かったので、去年に比べれば少なくなっています。前年比で半分ぐらい、全国平均では7割ぐらいだと言われています。地域によって差はありますので、一概には言えません。


Q2.2012年の花粉は、いつ頃から飛び始めて、いつ頃がピークになりますか?

2012年の花粉は、いつ頃から飛び始めて、いつ頃がピークになりますか?

まだ観測はされていないと思いますが(2012年1月中旬)、関西では2月初旬ごろから飛び始め、本格的に飛び始めるのは2月中旬以降になります。

ピークに関しては、杉ですと3月ぐらいからになります。しかし最近ではヒノキの花粉も多く飛び始め、こちらは杉よりもピークが少し遅く、5月ぐらいまでは花粉が飛んでいます。


Q3.杉花粉とヒノキ花粉で、症状の違いはあるのですか?

杉に比べてヒノキの方がアレルギーが強く出る人が多く、ヒノキは鼻だけではなく喉の炎症も起こりやすいです。


Q4.日常生活で花粉症を予防する方法はどんなものがありますか?

日常生活で花粉症を予防する方法はどんなものがありますか?

マスクをつけるのはもちろんのこと、花粉が付着しにくく、付着しても払いやすい洋服、例えばナイロン素材のものなどを選んで、外から帰ってくるときに花粉を払って家の中に持ち込まないようにしたり、こまめに掃除をしたりすることが大事です。

洗濯物でも花粉がついていることがあるので、払ってから取り込むようにしたら、効果的です。たまに布団をパンパン叩いてホコリを払う方がいますが、実はあれは逆効果で、かえって花粉などを布団の中に入れてしまうことになりますので、気をつけてください。

また、花粉は粘膜から入ってくるので、目を洗ったり、鼻うがいをしたりして予防するのも大切でしょう。


Q5.花粉症の治療にはどのようなものがありますか?

薬だけでなく、患者さんのご希望があれば鼻うがいのための生理食塩水をお出しすることもあります。

他には、レーザーを鼻の粘膜に当てるレーザー治療法などがあります。しかしレーザー治療法は、花粉が飛び始めてからでは遅く、花粉が飛び始める前に治療を終了させて下さい。

花粉症は、症状がひどくなってから来院される方が多いのですが、毎年悩まされているのであれば、症状が悪化するシーズン前から、早めの対策を心がけてください。


Q6.一度花粉症になってしまうと、完治することはないのですか?

一度花粉症になってしまうと、完治することはないのですか?

今のところは、手間と時間はかかりますが、減感作療法(患者さんのアレルゲンを数年単位で少しずつの量を注射で体内に打って、免疫を作る)が唯一完治する方法かと思います。

まだ臨床には応用されてないですが、舌下免疫療法という治療法(舌の下に杉などのエキスを入れて、免疫を作る治療法)もあります。


Q7.花粉症になりやすい体質はあるのでしょうか?

花粉症になりやすい体質はあるのでしょうか?

生活環境が大きな要因になります。例えば寝不足やストレス、不規則な食生活等で身体が弱っているとなりやすいと言われています。そういったものが積み重なって起こることもあるので、誰しもが花粉症になる可能性はあります。


Q8.花粉症を予防する効果的な食べ物はありますか?

まずはバランスの取れた食事を摂ることが大切です。どれだけ体に良いと言われていても、そればかり食べるのはよくありません。


Q9.花粉症は日本以外でも起こるのですか?

花粉症は日本以外でも起こるのですか?

はい。日本以外でも起こります。

花粉症というと、杉やヒノキだけ、また春だけに起こる病気とイメージしがちですが、花粉は年中飛んでいますし、他の花粉でも花粉症になることは当然あります。

ヨーロッパではイネ科の花粉が多く、アメリカではブタクサのアレルギーが急増し社会問題になっている、という話もあります。海外に行けば花粉症から逃れられるわけではありません…。


――――――本日はありがとうございました。


お話を伺った先生:中江 香先生(なかえ耳鼻咽喉科)


【専門医・資格】

  • 日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
  • 厚生労働省補聴器適合判定医師

【所属】

  • 日本耳鼻咽喉科学会
  • 日本アレルギー学会
  • 日本耳科学会
  • 日本口腔咽頭科学会
 
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