今回のインタビューは、兵庫県西宮市の阪急甲陽園駅前にある しげしたデンタルクリニック 茂下院長に虫歯予防についてお伺いしました。
――――――しげしたデンタルクリニックさんでは、一般治療、インプラント、ホワイトニングそして訪問歯科などを地域の皆様に提供されており、この地域では沢山の患者さんから頼りにされている歯医者さんです。
基本的には腰が曲がってレントゲンを撮りにくい方とか、妊婦さん、小さいお子さんなどレントゲンを撮るリスクの高い方に対して、レントゲンによる検査を省略できる可能性があります(被ばくによる負担を軽減する可能性)。ダイアグノデントによる検査は、歯の組織の状態を数字で表すことができるので虫歯になる前の状態から経過的に追っていけるため虫歯の早期発見にも役立ちます。
定期メンテナンスを受けてもらっている患者さんの状態は毎回数値として記録しているので、虫歯になっていなくても状態が悪くなっていることがわかると適切な指導、処置を行うことが可能です。早期発見によって、削らない治療の確立が高まります。昔は、黒や茶色の部分は全部削っていましたが、現在では経過観察するケースも増えています。
歯のクリーニング、フッ素塗布そしてご希望によりホワイトニングなども行っています。
クリーニングをして、口腔内の状態を整えてから大体3ヶ月ほどで状態が変化してきます。クリーニングをすると口腔内の細菌が減るのですが、3ヶ月くらいでまた増殖を始めます。
したがって、3ヶ月に一回位の感覚でメンテナンスに通ってもらうのが、虫歯や歯周病の予防には理想的と言えます。
2017年3月に厚生労働省がフッ素濃度1,500 ppmを上限とする高濃度フッ化物配合の薬用歯磨き剤の発売を認可しました。フッ素濃度の高い歯磨き剤を使用により、歯磨きによる虫歯予防の効果は高まります。
これまでの歯磨き剤にも1,000 ppm程度入っていますが、濃度の高い歯磨き剤に比べれば、効果は限定的になるかもしれません。
高濃度の薬用歯磨きは、歯科医院に置いている場合が多いので問い合せてみてください。もちろん当院にも置いています。
歯磨き剤に配合されているフッ素による虫歯予防より、効果が大きいのが歯科医によるフッ素の塗布です。
当院で行うフッ素塗布は、歯科医院で使用可能な上限の9,000 ppmのフッ化薬剤を丁寧に塗布します。虫歯の予防にはかなりの効果が期待できます。
先ほどのフッ素と同じように濃度の問題があります。ホワイトニングは主な成分は過酸化水素水です。これを歯の部分だけにきれいに塗る必要があります。歯科で処置してもらうホワイトニングは濃度が高いので歯以外の部分、歯茎、唇、頬などに付くと問題が起こります。焼けるような痛みを感じます。
私も一度試しに他の部分に付けてみましたが、ジリジリとした強い痛みを感じました。
家庭用のものは、多少違うところに塗ってしまっても問題の無いように濃度の低いものを販売しています。したがって、歯科医で実施してもらうより、効果が低く持続性があまりないなどかなりクオリティは低いのではないかと思います。
昔ほど今は歯の治療時に感じる痛みが少なくなっています。昔は、治療方法が削って詰めるという方法しかなかったので、詰め物がしっかりはまって外れにくいように(深く、大きく)削る治療が大半でした。それに比べて、最近は削らない治療方法もたくさん出ていますし、削る量も必要最小限になっています。ですから、痛みをそれほど感じないまま治療が終了し、「思ったより、痛くなくてホっとした。」と話されて帰って行く患者さんが増えています。
――――――本日はどうもありがとうございました。
お話を伺った先生:茂下 弘延 先生(しげしたデンタルクリニック・西宮市甲陽園)
【略歴】
https://shigeshita.com/
https://www.ddmap.jp/0798703330
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