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2018年 「2018年のインフルエンザについて」 – 医療法人 しばじクリニック 医師 柴地 隆宗 先生

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2018年のインフルエンザについて、医療法人 しばじクリニックの院長 柴地 隆宗 先生にお話を伺いました。

今年のインフルエンザの流行の予測についてお願いいたします。東京などでは早くも学級閉鎖が出ているとの情報がありましたがどうなるでしょうか?

確かに、先日のニュースでも報道されていましたが、東京では9月から学級閉鎖の報告が数例あり、例年だと10中旬から少しずつ報告されるのですが、今年は少し早いようです。
(東京都感染症情報センターのホームページhttp://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/から)

今年のインフルエンザワクチンはどのようなワクチンになりますか?

2018~2019年シーズンは以下の4株がワクチン製造株として厚労省から選定されています。

A型株
A/シンガポール/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/シンガポール/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

今シーズンは、予防接種により4種類のインフルエンザに対して免疫力をつけます。
インフルエンザワクチンを接種してから2~4週間で抗体ができますので、近くの地域で流行しているとの話があれば、早めに接種すると良いと思います。
毎年、12月から1月が患者さんが多いので、遅くとも11月には接種されていると良いと思います。

また、大人は老人も含め、既に免疫機能がある程度あるので1回接種でも予防効果があります。
子供さんは元の免疫機能が不十分な為2回接種により免疫力を高めた方が良いと言われています。
京都市では高齢者向けに費用に付き補助制度があります。

インフルエンザかなと思ったらクリニックに行くまでに何か処置はありますか?(体力の衰えを少なくするとか、家族にうつさないようにとか)

感染は飛沫感染ですので、「インフルエンザかな」と思ったら、まずマスクをしてください。
看病する人もマスク、うがい、手洗いなどで感染を予防することが大切です。また、ドアノブなど感染者がさわったりするようなところを清潔にすることと、流行時には、アルコール消毒(お店や、病院の入り口に置いてあるスプレーなど)を心掛けて貰うと良いでしょう。
特に、大勢の人が集まるような場所では、マスクや手洗いうがいなどで自ら感染リスクを減らすことが大切だと思います。

他にも予防には空気清浄機などもありますが、当クリニックでも次亜塩素酸を使った空気清浄器を設置しており、少しでも感染を防ぐようにしています。



――――――本日はありがとうございました。

お話を伺った先生:柴地 隆宗 先生(医療法人 しばじクリニック・京都市南区

【略歴】

  • 平成6年奈良県立医科大学卒業
  • 奈良県立医科大学第一外科学教室に入局。消化器・乳腺・一般外科を学ぶ
  • その後、国保中央病院、服部記念病院の外科医として勤務する
  • 平成11年より奈良県立医科大学にて肝癌・膵癌の研究を行い、医学博士号を取得
  • 平成13年より山の辺病院、西の京病院など地域中核病院で外科医として勤務
  • 平成20年より済生会奈良病院にて外科医長として勤務
  • 平成24年より同病院にて外科部長を務める
  • 平成27年2月に京都市南区の九条通り沿いに「しばじクリニック」を開業

 

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